※本サイトで紹介している商品・サービス等の外部リンクには、アフィリエイト広告を利用しているものがあります
簿記ってよく聞くけど、そもそも何なのかな?
人気資格ランキングでもよく上位にある簿記ですが、そもそも簿記って何なのかを知らない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ただそれでも、経理であれば簿記の知識はあったほうがいいと私は思っています。
ここではその理由や、経理と簿記の関係性、簿記以外の資格についていろいろ述べさせていただきます!
・簿記とはそもそも何なのか
・簿記は経理実務でどう役に立つのか?
・簿記の種類やレベル
・簿記や他の資格の必要性
そもそも簿記って何?
簿記とは「帳簿記入」の略です。
簿記検定を実施している商工会議所によると、以下の通りです。
簿記は、企業規模の大小や業種、業態を問わずに、日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能です。
日本商工会議所・各地商工会議所
「経営成績」と「財政状態」って何?
「経営成績」は、特定の期間で企業がどれくらい利益を稼いだのかを示すものです。
(売上が~円、費用が~円…)
「財政状態」は、特定の日時点における、企業の資産や負債を示すものです。
(現金、在庫、設備等が~円、借金等が~円…)
これらを示す「財務諸表」を作るスキルを「簿記」と言います。
簿記はどう役に立つの?
簿記の知識はいろんな場面で役に立ちます!
具体的には下記の通りです。
- 就職、転職活動で評価される
- 就職先や取引先の財務状況がわかる
- 経理の業務内容が理解できる
- 副業の役に立つ
- 家計管理の役に立つ
それぞれ解説していきます。
就職、転職活動で評価される
就活や転職活動で簿記を持っていると、書類選考に通りやすいです!
就職活動では案外、何の資格も持ってないという人も結構います。
そんな人たちと比べて、簿記を持っている学生はやる気であったり、会計スキルを持っていると評価されます。
転職活動では、経理職の求人で簿記2級が必須、もしくは歓迎条件に入っていることが多いです。
私も就活の時、「簿記2級持ってるんだ、いいね!」と面接官に言われ、簿記を取っといてよかったなと思いました!
(でも希望していた経理に配属してくれませんでしたが…)
そして、転職活動の際は「簿記1級を取っておくと、おすすめできる求人が増えます!」と言われ、勉強中です。
就職先・取引先・投資先の財務状況がわかる
簿記の知識があれば、プライム企業が発表している財務諸表を読むことができます。
企業の知名度だけでなく経営成績や財政状態を確認することで、
「この就職先はあんまりかな…」
「この会社と取引するのは危ないかも…」といったことが読み取れます。
就活や転職活動の際、考えている企業の自己資本比率や利益率等を見ていました。知ってる有名企業を見ても「さすが大手だな!」と思うこともあれば、「あれ、有名な割にあんまり…」と思う企業、いろいろあって参考になりました!
事前に経理の業務内容が理解できる
簿記を勉強することで、「経理はこんなことをするんだな…」というのがわかります。
簿記を勉強してみて、「内容が面白くない」「つまらない」「いやだ…」と感じるのであれば、経理は向いてないかもしれません。
逆に、「簿記の内容に興味が出てきた」「おもしろい」と感じた人は経理に向いてるかもしれません。
経理に興味がある方は、簿記を勉強して適性を確認するのもいいと思います!
私は工業簿記を勉強して「原価ってこんな感じで計算するんだ!」というのが知れて、おもしろいと感じました。
実際の業務の原価計算はもっと複雑でしたが、実務を覚えるのも楽しいと感じてます。
副業の役に立つ
自分で副業を行う際、会社のようにお金周りを処理してくれる経理はいないので、すべて自分で行う必要があります。
経費処理や税金の支払い、売上管理等…
簿記があれば、これらの基礎知識はすでに持っている状態なので、副業の際あまり困ることもないでしょう。
会社でやってることを、個人に置き換えてやるだけですからね。
多少違いはありますが、その違いを知ることも楽しく感じます!
家計管理の役に立つ
簿記を学ぶことで会社の財務諸表を読めるようになりますが、それは家計についても同じです。
現在の自分の家計の状態がどうなのか、資産と負債って何を示すのか、家や車などを買うことで家計はどうなるのか…等を簡単に整理、状況把握することができます。
企業の財務諸表を個人に当てはめて考えることができるので、効率的に家計管理ができるようになりますよ!
家計の利益を伸ばすためにどうしたらいいかを考えるのも楽しいです!
家族はあまり興味を持ってくれないのが寂しいですが…笑
簿記の種類
まず、簿記は下記の通り3種類存在します。
- 日商簿記(日商簿記検定)
- 全経簿記(全国経理簿記検定試験)
- 全商簿記(全国商業簿記検定試験)
「日商簿記」は聞いたことあるけど…
どう違うのかな?
日商簿記 | 全経簿記 | 全商簿記 | |
---|---|---|---|
主催 | 日本商工会議所 | 全国経理教育協会 | 全国商標高等学校協会 |
対象者 | 社会人・大学生 | 経理専門学校の学生 | 商業高校の学生 |
評価・認知度 | 高 | 中 | 中 |
レベル | 1級・2級・3級・初級 | 上級・1級・2級・3級 | 1級・2級・3級 |
全経や全商は学生がメインのようですね。
社会人の方は「簿記」=「日商簿記」くらいに思っていても問題ないと思います!
日商簿記のレベル
先の表で記載している通り、日商簿記は初級・3級・2級・1級が存在します。
それぞれの違いは以下の通りです。
初級 | 3級 | 2級 | 1級 | |
---|---|---|---|---|
科目 | 簿記の基本知識 | 商業簿記 | 商品簿記・工業簿記 | 商業簿記・工業簿記 会計学・原価計算 |
試験時間 | 45分 | 60分 | 90分 | 180分 ※商業簿記・会計学が90分 ※工業簿記・原価計算が90分 |
合格基準 | 70点以上 | 70点以上 | 70点以上 | 70点以上 |
試験方式 | ネット試験 | ネット試験 or 統一試験 | ネット試験 or 統一試験 | 統一試験 |
合格率 | 約60% | 約45% | 約40% | 約10% |
スケジュール | 年4回(3月・6月・10月・12月) | 年3回(6月・11月・2月) | 年3回(6月・11月・2月) | 年2回(6月・11月) |
目安勉強時間 | 約70時間 | 約100時間 | 約300時間 | 約1,500時間 |
受験料(税込) | 2,200円 | 3,300円 | 5,500円 | 8,800円 |
個人的に「準1級」を作ってほしいくらい、1級と2級には難易度に差があるんです…
簿記は必須?他の資格は?
経理になるにあたり、簿記は必須ではなく、簿記を持っていない優秀な経理担当者も数多くいます。
しかし、簿記があった方が転職の際にも、実務を覚えていく際にも有利になることは間違いありません。
優秀な経理の同僚でも、簿記を持っていない人もいます。
ただし、実務本でめちゃくちゃ勉強したりしていて、知識は豊富だと感じますね。
転職であれば、2級はあった方がいいですが、持っていない状態でも転職活動は始めておきましょう。
転職は、年齢は若い方が評価されやすいですし、資格より実務経験のほうが重視されますからね。
未経験の方であれば、最初は多少条件が悪そうでも、実務経験を積むために転職するのもありかもしれません。実務経験を積んでから転職活動を再び行うと、未経験の時より条件のいい求人に受かりやすいです!
独学でも簿記を取得することは可能かもしれませんが、スクールを利用すると理解度が大きく変わってきます。
日々忙しい社会人であれば、クレアールのような通信講座であれば隙間時間にも勉強できるのでおすすめです。
クレアール簿記アカデミーまた、経理は毎日と言っていいほどエクセルを使用するので、MOS(Excel)もいい資格と言えます。
極論、最初は簿記の知識がなくてもExcelが得意であれば、資料作成の仕事を振ってもらいやすいですよ!
簿記・Excelは経理にとって主要なスキルだと思います!
まとめ
社会人におすすめされる資格としてよく紹介される「簿記」ですが、特に経理にとってはとても身近なものです。
簿記にもいろいろな種類・レベルがありますが、経理を希望する社会人の方であれば日商簿記2級を目指しましょう!
なくても経理業務はできますが、あったほうが知識が深まって仕事も楽しくなるし、社内・社外で評価もされるしいいことづくめです。
私も自身のスキルアップのため、簿記1級を勉強中です。
ともにがんばりましょう!